メモリアル歯

仮歯について

2016年12月20日

当院では、歯を削った後には原則仮歯を入れさせていただいております。仮歯を作るには手間がかかったり、仮歯が壊れた・外れたといったトラブルが生じることもありますが、それでも仮歯を入れた方がいい理由があります。その理由は、

1.歯の移動を防ぐ

歯は互いに支えあって並んでいます。仮歯がないと、歯を削ってできたスペースに両隣の歯が倒れ込んできたり、相対する歯が伸びてきたりするため、歯並びが乱れたり、噛み合わせが悪くなたりします。歯の移動は、短時間でも起こることがあるので、できあがったかぶせ物が入らなくなったりすることがあります。仮歯があれば、そういった歯の移動を防ぎ、歯並びや噛み合わせの調和を保つことができます。

2.さらなるむし歯を防ぐ

歯の表面のエナメル質はむし歯への抵抗性がありますが、その内側にある象牙質はむし歯に対する抵抗性があまりありません。そのため、エナメル質がない状態で長期間(1~2ヶ月以上)治療が続く場合に、仮歯がないと治療中の歯に唾液といっしょにバイ菌がつき、新たにむし歯になってしまいます。仮歯は、治療中の歯にむし歯ができるのを極力防ぐことができます。

3.歯がしみるのを防ぐ

歯の神経がある歯のエナメル質を削って歯の治療をすると象牙質が露出します。象牙質が露出すると歯の神経に直接刺激が伝わってしまうので、「しみ」や痛みが生じます。仮歯は神経がある歯をさまざまな刺激(とくに温冷熱刺激)から保護し、歯がしみたりするのを防ぎます。

4.歯ぐきの変化を防ぐ

歯を大きく削ると、今まで歯にどかされていた歯ぐきが、削った分の空いたスペースに広がり、おおいかぶさってきます。かぶせ物を入れるときの邪魔にならないように仮歯を入れます。

5.グラグラの歯を固定できる

噛むたびにグラつく歯がある場合などに、何本か仮歯で歯をつなげて歯の固定を行うことができます。歯のグラつきを固定することで、安定した噛み合わせの治療や歯周病治療を行うことができます。

6.食事がいつもどおりできる

治療中、食べることに支障が出ないようにするために、仮歯を入れます。例えば、奥歯の治療中に仮歯がないと奥歯で噛むことができません。また、食べたものがたくさん詰まったりします。極端に引っ付くもの(ガムや餅など)や硬いものは噛めませんが、ふつうの食事なら通常どおりできます。

7.見た目がよく、しかもいつもどおりおしゃべりできる

前歯の治療中に仮歯がないと、見た目が悪くなります。しかも歯のないところから息がもれて発音しづらくなります。仮歯があれば見かけも悪くなく、いつもどおりおしゃべりすることができます。

 

※参考図書

nico 2008年9月号 (クインテッセンス出版株式会社)

nico 2007年5月号 (クインテッセンス出版株式会社)

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